オリンピック開催国は儲かるのか
オリンピックは実際の開催国に選ばれた国よりも、
次点の国の方が経済的なメリットを享受できるそうだ。
次点の国は、選考時点でIOCにアピールするために、
インフラ投資が活性化させる。
一方、実際に選ばれた国は、開催に伴うコストによって、
終局的な利益はほとんどないのだそうだ。
たしかに、選考時点でアピールのために行われる道路等のインフラ整備は
財政出動的効果とともに社会経済に対して長期間正の影響を及ぼすが、
オリンピック開催が決定した後に行われる設備投資の大半は、オリンピック終了後にもたらす利益は小さいと考えられる。
また、オリンピック開催決定後には、投資だけでなく費用を支出しなければならない。
警備その他に用いられる費用は、地面に穴を掘って埋め直す作業に用いられる費用と何が異なるのだろうか?
もちろんオリンピックは経済的利益のために開催されるものではない。
しかし、大衆はオリンピック開催はマネタイズできるものだと説明されてきた。
民主的な観点から、オリンピック招致が真に求められるものであったか、再考の余地があるはずだ。